ある昼休み




「葵ちゃん、バスケ部辞めたんでしょ?これからどうするの?」


「いやー、決めてないかな」


「もし良ければ、うちのマネージャーになる?」


「え、菜々子ちゃんマジで言ってる?」


「剣道部のマネージャーとか聞いたことないよ?」


「わたしが顧問の先生に言ってみるから、放課後きてね〜」


中国語、英語ペラペラで頭いいけど、すごく自由奔放な来栖 菜々子(くるす ななこ) ちゃんと一緒に放課後剣道場に行った



そこには、、、、









漫画読んでる先輩


ゲームしてる先輩


レゴしてる先輩


ソーセージ焼いてる先輩



…なんですかここは



わたしが呆然としてたら



菜々子が



「最初はこんな感じだけど、練習のときは真面目にやるからねw」




と聞いて安心した通りに準備運動から真面目に先輩たちは練習していた





練習中に顧問の先生がきて






「あ、君がなりたいって言ってたマネージャー?」





「そうです、1年1組の佐々木 葵といいます」






「なんでマネージャーに?」






「もうわたしは選手にはなれません、そのときに菜々子ちゃんが剣道部マネージャーしてみないかと言われてここにきました」








「そーなんだね、僕も菜々子から聞いたからびっくりしたよ、でも剣道部のマネージャーも全然いいと思うから入部届出してね」






「いいんですか!?」





「うん、その代わり約束がある」





「はい?」






「君が引退するまでマネージャーをやめないこと」







「わかりました」






そうして、わたしは剣道部マネージャーになった






これからが恋の始まりである〜






















剣道部の部員は全員10人







男子5人、女子5人である







菜々子ちゃんだけが1年生で他全員は2、3年生である








わたしがマネージャーとして、はじめて1週間後に大きな大会があるため準備とかマネージャーの仕事とかで手がいっぱいだった









そして、大会前最後の部活終わりに、剣道場の掃除をして選手の竹刀点検をしてたらおかしいところがあったけどどう直すかわかんないから










「誰かいませんかー!!」






と叫んだら







「はぁ?なんだ?」





広瀬先輩だった




ムードメーカーで笑っている顔が可愛くて、少しヤンチャなところもあるけど、やるときはやるしっかりとした先輩だ







「あの、これどう直せばいいんですか…」







「まだ入ったばっかりだからわかんないか、てかこれ全部点検するん?」






「はい」






「1日では無理やな、仕方がねーな、俺も手伝うよ」






「優しいですね先輩w」





「俺は優しいんだよ」






「それ自分でいいますか?」





「俺は優しいって自覚あるからw」





「なんて自信満々なんですか、あした勝ってくださいね副将さんw」





「俺のことばかにしてねーよな?」




「してないです、たぶん」





「絶対してるわ」






「してないですよ!!(本当は少しした) 」





「ほら、点検終わったぞ葵ちゃんは?」




「終わりました!ありがとうございます!」





「葵ちゃん電車通だよね?俺もだから一緒駅まで帰ろうか?もう9時過ぎてるから」






「じゃー、お願いします」






それで2人で駅まで歩いて帰った






夜で遅くて風が強かったからそんなに喋ってなかったけど一緒に歩きながら見た広瀬先輩横顔は街頭に照られててよく見えた






とってもかっこいいじゃん、、、







ひたすら前を見て歩く先輩の目もすごく輝いて見えた






もうそのときからわたしは広瀬先輩のことを好きになったのかもしれない、、