電車に揺られながら、脳裏に一昨日の出来事を映した。

眠りから覚めたような心地になりながら、窓の外を眺める。

もう二時間ほどたったのだろうか。

初めは大きな建物や看板が見えていたのに、いつの間にか線路の真横を家々が並び、田舎らしい緑の世界が広がってきていた。


ここはどこなのだろう。でもまあ、いいや。今日は思うがままに動く日。

最終、スマホさえあれば、位置情報なり地図なりを使って帰ることができるし。
どうせなら五つくらい向こうの県にでも行ってやろうかな。