*
神様のよく行くお店とやらは、これまでの屋台型とは違い、ちょっとした小屋のようだった。
表には神様が身につけている風鈴と似た形のものが風に吹かれて揺れている。
ここまで来てようやく手を離してくれた。
暖簾を潜り、木でできたスライド式の扉を開けると、頭にタオルを巻いている五十代くらいの細身のおじさんが、座ってお茶を飲んでいる。
でもここでは確か、人の形をしているのって皆神様だったような。
でも神様が働いているというのは変だ。商店街でも、一度も見ていない。
「ああ、標様!いらっしゃいませ」
その人は立ち上がり、頭のタオルを勢いよく外して、頭を下げた。
「敦史、今休憩中か? 」
「はい、そうです。あ、その子、もしかして…」
敦史、と呼ばれるおじさんは、笑顔で私と神様を交互に見る。
その表情から、悪い人ではなさそうだと判断できた。
「大丈夫だ舞。こやつは人間だ」
「え、に、人間!?」
神様のよく行くお店とやらは、これまでの屋台型とは違い、ちょっとした小屋のようだった。
表には神様が身につけている風鈴と似た形のものが風に吹かれて揺れている。
ここまで来てようやく手を離してくれた。
暖簾を潜り、木でできたスライド式の扉を開けると、頭にタオルを巻いている五十代くらいの細身のおじさんが、座ってお茶を飲んでいる。
でもここでは確か、人の形をしているのって皆神様だったような。
でも神様が働いているというのは変だ。商店街でも、一度も見ていない。
「ああ、標様!いらっしゃいませ」
その人は立ち上がり、頭のタオルを勢いよく外して、頭を下げた。
「敦史、今休憩中か? 」
「はい、そうです。あ、その子、もしかして…」
敦史、と呼ばれるおじさんは、笑顔で私と神様を交互に見る。
その表情から、悪い人ではなさそうだと判断できた。
「大丈夫だ舞。こやつは人間だ」
「え、に、人間!?」



