元気になったみたいで本当によかった。

ふと、私は気づいた。

「青空ちゃん、学校帰りなの?

この間みたいに学童に行かなくていいの?」

私が仕事を終えて帰り支度をしていた時、星川くんはまだ会社にいて仕事をしていた。

そのことを思い出して聞いた私に、
「今日はママが家にいてご飯を作って待っているの」

青空ちゃんは答えた。

ママ…ああ、そう言うことか。

お母さん…元奥さんが家にいるんだったら、学童で星川くんが迎えにくるのを待つ必要なんてないか。

ギュッと、自分の胸が締めつけられたのがわかった。

自分の星川くんに抱いていた気持ちに気づいてしまったから、なおさらのことである。

「お姉さん」

青空ちゃんに声をかけられて、私は我に返った。