翌日の昼休み。

私は星川くんに呼び出され、階段の踊り場にいた。

「昨日はありがとうございました」

そう言ってペコリと頭を下げた星川くんに、
「私も楽しかったです」

私は返事をした。

「青空、次はいつ出かけるんだって言って楽しみにしてます」

「あー、それはそれは…」

そう言った星川くんに、青空ちゃんの無邪気な笑顔が頭の中に浮かんだ。

「温かくなったら、少し遠くの方へと出かけませんか?」

私は言った。

「えっ、いいんですか?」

少し驚いたと言うように聞き返してきた星川くんに、
「またお弁当を作りますから」

私は言い返した。

星川くんはフフッと笑うと、
「楽しみにしています」
と、答えてくれたのだった。