その日の夜。

ベッドのうえで横になっている私はスマートフォンをいじっていた。

「遊園地、楽しかったな」

お弁当を作った甲斐があったし、青空ちゃんも喜んでくれてよかった。

スマートフォンのアルバムの中には、メリーゴーランドに乗っている青空ちゃんやおにぎりを美味しそうに頬張っている青空ちゃんと、いろいろな表情をしている青空ちゃんの画像がたくさんあった。

「青空ちゃん、本当に楽しそうだったな」

――また一緒に遊園地に行こうね

そう呟いた時、帰り際に青空ちゃんからかけられたその声が頭の中に浮かんだ。

「また一緒に、か…」

本当に楽しかったんだなと思ったのと同時に、青空ちゃんの中に寂しさを感じた。