「またこうしてご飯を一緒に食べることができてすごく嬉しい」

そう言った青空ちゃんに、
「そうか」

星川くんは返事をすると、鶏の唐揚げを口に入れた。

「うん、美味しい!」

星川くんは言った。

ご飯を一緒に食べることができて嬉しい、か。

青空ちゃん、寂しかったんだろうな。

まだ幼いから当然のことだよね。

お母さんを亡くしたのか離婚したのかはよくわからないけれど、青空ちゃんが寂しがっていたことは何となくわかった。

星川くんに青空ちゃんのお母さんのことが聞けたらいいけれど…やめよう、そんなことをして何になるんだ。

下手に無関係の人が入るのはよくない。

私はそう自分に言い聞かせると、おにぎりを手に持った。