「他に青空のことを知ってる人は杉田さんしかいないから、杉田さんしか頼めなくて…」

星川くんの困った様子に、
「あー…じゃあ、わかりました。

青空ちゃんを迎えに行きます。

どこへ迎えに行けばいいですか?」

私は聞いた。

土鍋がグツグツと沸騰していたのでガスを切った。

湯豆腐は帰ってきたら、もしくは明日の晩ご飯にして食べよう。

「K小学校の近くに学童保育クラブと言うところがあります。

そこに青空を預けていますので迎えに行ってください」

「わかりました、K小学校の近くですね。

すぐに向かいます」

「ありがとうございます、助かります」

「それじゃあ」

「よろしくお願いします」

スマートフォンを耳から離すと、すぐに支度をして自宅を後にした。