あれから1週間が経った。

星川くんが最近早く帰るようになったのは、子供のためだったことを知った。

まだ幼そうだし、特に仕事に支障は出てないから誰にも言わないけれど。

でも秘密にする必要性ってあるのかな?

と言うか、
「星川くんって、結婚してたのね…」

トントンと、包丁で白菜を切りながら私は呟いた。

今日は寒いし、豆腐の賞味期限も近いので、晩ご飯は湯豆腐である。

土鍋の中に入っているこんぶを引きあげると、その中に白菜と8等分にした豆腐と鱈を入れた。

そのままグツグツと煮込んでいる間に洗濯物を片づけていたら、テーブルのうえに置いていたスマートフォンが震えた。

何だろう?

そう思いながら画面を見ると、星川くんからメッセージが届いていた。