愛は、つらぬく主義につき。 ~2

陽が落ちた頃に哲っちゃんと仁兄と戻った真は、軽く謝ったけど変わらない様子だった。
夕飯ができるまで三人三様、リビングのソファで寛いでるのも普段の家族団らんの光景に見えた。

回鍋肉に、大根と手羽の煮物、ブロッコリーと玉子の炒め物、タコと胡瓜のぴり辛和え、キノコと人参のサラダが並んだダイニングテーブルを5人で囲み、晩酌しながら、今はやっぱり結婚式の準備の話題が尽きなかった。

洗いものを片付けて、長ソファでスマホをかまってる真の隣りにあたしも。
一人掛けのソファに落ち着いた哲っちゃんと仁兄の前には、ロックのウィスキーのグラス。ママは先にお風呂を済ませに行った。

顔を上げた真は薄く笑むと、スマホを脇に置いて体ごとゆっくりこっちに向いた。

「昼間のコト・・・正直、話すかは迷った。けど宮子も知っといた方がいいってオレは思うしさ」

言い聞かせるような静かな口調だった。・・・でもどこか張った気配も肌で感じた。覚悟がいるやつだ。咄嗟に思った。

「おとといの夜、相澤代理が襲撃された。ユキ姉からのタレコミで、こっちも情報集めるのに西沢を呼び戻すしかなかった。・・・ゴメンな」

ひと言ひと言、口に出すたびにあたしを確かめるように。
少し硬い表情で。
真は一度も目を逸らさなかった。


相澤さんが。シュウゲキされた。

相澤さんが。

相澤さんが?


意味を理解してるのに、飲み込めなかった。
脳以外、ぜんぶが拒絶反応を起こしてた。