仁兄も来てるの。喉に小骨が引っかかったみたいな気がかり。でも哲っちゃんまで動いてるわりに西沢さんにしろ、殺気立った空気でもなかった。
ふっと小さく息を逃すと気を取り直して。
「荷物置いてきたら手伝うねー!」
離れの部屋に向かいながら自分に言い聞かせてく。
埒もないコトを考えるよりあたしに出来ること。
帰ってきたら。いつもどおり哲っちゃんを遠慮なくハグして、真に『おかえり』のキス。仁兄は・・・あたしがされる方だけど、ちょっとだけなら許してもいいかな。
極道の娘なんだから。
遊佐真の妻になる女なんだから。
こういう時こそお腹を据えて笑ってなくちゃ。
そう思ってたのに。
「・・・相澤代理が襲撃された」
真がいつもより少し硬い表情になって、あたしを見つめた時。生き物じゃなくなった気がした。
壊れた機械みたいに指先すら動かせなかった。ただ目の前を、織江さんと雅ちゃん達の幸せそうな笑顔が。乾いた音を立てて回り続けてた。
ふっと小さく息を逃すと気を取り直して。
「荷物置いてきたら手伝うねー!」
離れの部屋に向かいながら自分に言い聞かせてく。
埒もないコトを考えるよりあたしに出来ること。
帰ってきたら。いつもどおり哲っちゃんを遠慮なくハグして、真に『おかえり』のキス。仁兄は・・・あたしがされる方だけど、ちょっとだけなら許してもいいかな。
極道の娘なんだから。
遊佐真の妻になる女なんだから。
こういう時こそお腹を据えて笑ってなくちゃ。
そう思ってたのに。
「・・・相澤代理が襲撃された」
真がいつもより少し硬い表情になって、あたしを見つめた時。生き物じゃなくなった気がした。
壊れた機械みたいに指先すら動かせなかった。ただ目の前を、織江さんと雅ちゃん達の幸せそうな笑顔が。乾いた音を立てて回り続けてた。



