愛は、つらぬく主義につき。 ~2

途中からどこなのかも分からない裏道を抜け、行きより時間短縮で哲っちゃんちに帰り着いた。
細い路地もおかまいなしにスピード上げてくドライビングテクニックといい、西沢さんて藤さんにすごく近いタイプ・・・。


お礼を言ってあたしが車を降りたあとも、前の二人は低い声でなにかを話してた。
榊を残してセレナはそのまま実家に繋がる私有の舗道を曲がって行ったから、事務所に詰めるのかもしれなかった。

「これから戻るの?」

玄関先まで荷物持ちしてくれた榊から紙袋を受け取り、視線を傾げる。

「真も事務所(むこう)だからな」

「・・・そっか。遅くなるなら言ってよ、ママと差し入れ持って行くから」

「ああ。・・・悪かったな、全部回ってやれなくて」

言い方は素っ気なくても気持ちは読める。そういう付き合いだもん、あたし達は。

「いいよ、ほとんど終わってたし。・・・って、あ~っ、レンコンと油揚げ忘れたーっっ」

思わず素っ頓狂な声を上げたあたしに榊は固まり、微妙な顔付き。

「・・・そっちかよ」

「だってママに頼まれてたのに~」

「あとで買いに行ってやる」

呆れ気味で溜息吐かれた。