愛は、つらぬく主義につき。 ~2

結局、シノブさんとあれから話はできなかったし、締めのあと、高津さんの姿を探したけど見当たらずじまい。
相澤さんと藤さんには、帰り際に短い挨拶ができた。
藤さんは相変わらずのポーカーフェイス。相澤さんは。堂に入った風格を漂わせながらも、一礼と淡い笑みを向けて玄関の向こうに消えてった。








高津さんのことを打ち明けたのは次の日になってから。
哲っちゃんは、お父さんと櫻秀会支部の新年会で留守。珍しくずっと実家に居着いてる仁兄にも聞いてもらおうと、リビングのソファで。あたしと遊佐は反対側に腰掛けた。

「・・・ねぇ仁兄。二の組の高津晶って、どんな人?」

唐突にそう訊いたあたしに仁兄は一瞬、訝しげな表情を浮かべる。
Vネックのセーターにチノパンってラフな格好でも、眼鏡の奥の眼差しは鋭い。

「昨日、志信さんが連れてきてたろ。・・・なんかあった?」

隣りからも遊佐が怪訝そうに。でも、構わずに言い重ねた。

「高津さんと相澤さん、・・・前になにがあったか知ってる?」