愛は、つらぬく主義につき。 ~2

「覗き見か。相変わらず趣味が悪いね、藤代(キミ)は」

「・・・宮子お嬢さんを巻き込むのはルール違反っスよ」

「相澤の本性を教えてやっただけだよ。信じる信じないは彼女の勝手だろ」

「・・・・・・そーいうのを持ち込むなって言ってんだけど?」

一気に下がったトーン。藤さんの放つ気配が変わった。

「もう少し俺を買い被ってくれないか。ここで相澤に手を出すほど馬鹿じゃない」

言って高津さんは肩をすくめた。

「宮子さんも誤解しないでほしいな。俺は、中根の顔に泥を塗るような真似はしないから」

最後はあたしに淡い微笑みを向けて。ゆっくりと座敷の方へと戻っていく背中。
呆然と見送ったあと。藤さんに聞きたいコトだらけで、まだ口を塞がれたまま目で訴えかける。

「・・・オレは言わないんで」

素っ気なく視線を逸らされた。

「聞かなかったってコトで」

そんなのムリ~~ッ!!

「代理のメンツに関わるんスよ。・・・察してもらえませんかね」

今まで聞いたこともないような冷ややかな声に気圧されて。
ふっと躰の力を抜くと、覆われてた口が解放される。

「お嬢さんは忘れるってコトで。・・・取りあえず」