歳は仁兄と同じか、・・・ちょっと下くらい?
黒いスーツを着た立ち姿はモデルみたいにスラッとして、極道特有の“匂い”があんまりしない。どこか手触りを感じない横顔は冷たいのか・・・それすら読み取れない。仮面みたいな。
後ろを西沢さんと通り過ぎようとして。ゆっくり彼が振り返り、目が合った。
「・・・臼井宮子さんですね」
切れ長の涼しげな目許。やんわり浮かんだ微笑み。
甘めだけど知的に見える顔立ちは、黙ってても女に不自由しなさそうで。一度でも会ってたら絶対に忘れないだろうって容姿だから、初対面のハズ。・・・どこの誰?
視界で、ユラリと縦長の影が動いた。西沢さんがあたしの前に出て、黙って牽制してる。
「初めまして。二の組、若頭補佐を務める高津晶と申します。以後、お見知りおきください」
柔らかな笑顔。場違いなくらい。
でも。目になんの温度を感じない。
ひどくアンバランスな人だった。
黒いスーツを着た立ち姿はモデルみたいにスラッとして、極道特有の“匂い”があんまりしない。どこか手触りを感じない横顔は冷たいのか・・・それすら読み取れない。仮面みたいな。
後ろを西沢さんと通り過ぎようとして。ゆっくり彼が振り返り、目が合った。
「・・・臼井宮子さんですね」
切れ長の涼しげな目許。やんわり浮かんだ微笑み。
甘めだけど知的に見える顔立ちは、黙ってても女に不自由しなさそうで。一度でも会ってたら絶対に忘れないだろうって容姿だから、初対面のハズ。・・・どこの誰?
視界で、ユラリと縦長の影が動いた。西沢さんがあたしの前に出て、黙って牽制してる。
「初めまして。二の組、若頭補佐を務める高津晶と申します。以後、お見知りおきください」
柔らかな笑顔。場違いなくらい。
でも。目になんの温度を感じない。
ひどくアンバランスな人だった。



