他愛もないお喋りを挟み、1杯目を空にしたところで真は榊に車を回させた。
ユキちゃんはあたしが少しへこんでたコトは内緒のまま、いつもの笑顔で見送ってくれた。
走り出した車の中、真があたしの肩に頭を乗せてもたれかかってくる。恋人繋ぎで密着してる掌があったかい。カイロみたい。こつんとあたしからも頭を寄せ、マンションまで15分とかからない距離を温もりだけで会話してた。・・・どっちからともなく言葉を仕舞い込んで。
真にお風呂のお湯張りを頼み、いつも律儀に部屋まで付いてきてくれる榊に玄関先で、おばあちゃんから箱でもらったミカンをお裾分けする。
「早めに食べないとけっこうすぐカビちゃうから」
「・・・おう」
「明日はうちでゴハン食べてくでしょ?」
「ああ」
「風邪引かないように気を付けて帰ってよ」
言いながら自分で自分にツッコミたくなる。『母親か!』
榊は素っ気なく頷いたあと。
「・・・真だけどよ」
ぼそっと低く呟いた。
「お前を守るのに必死だぞ。・・・そのお前が高津さんの肩持つのかよ」
ユキちゃんはあたしが少しへこんでたコトは内緒のまま、いつもの笑顔で見送ってくれた。
走り出した車の中、真があたしの肩に頭を乗せてもたれかかってくる。恋人繋ぎで密着してる掌があったかい。カイロみたい。こつんとあたしからも頭を寄せ、マンションまで15分とかからない距離を温もりだけで会話してた。・・・どっちからともなく言葉を仕舞い込んで。
真にお風呂のお湯張りを頼み、いつも律儀に部屋まで付いてきてくれる榊に玄関先で、おばあちゃんから箱でもらったミカンをお裾分けする。
「早めに食べないとけっこうすぐカビちゃうから」
「・・・おう」
「明日はうちでゴハン食べてくでしょ?」
「ああ」
「風邪引かないように気を付けて帰ってよ」
言いながら自分で自分にツッコミたくなる。『母親か!』
榊は素っ気なく頷いたあと。
「・・・真だけどよ」
ぼそっと低く呟いた。
「お前を守るのに必死だぞ。・・・そのお前が高津さんの肩持つのかよ」



