「…ユカだってこないだナオと結託して、どっちが鬼か分からないようにして俺たちを追い込んだじゃねぇか…!」
タケシガユカに指差して言った。
「……だとしても女の子にトイレ掃除をこういう仕方で押し付けるのもどうかと思うけど?」
ユカがエッヘンと言うかのように両手を腰にやった。
少しの間があった。
「……く………口答えするなよ~…ルールだろ~…!」
ヒロシがそう言うと…
「…はい!異議あり!」
ユカはここぞとばかりに右手を挙げると、ナオの方を向いて同じことをするよう促した。
「…異議あり!異議あり!」
「……異議あり!」
女子2人は満遍の笑みで結託し始めた。
「……ったく…あいつらはあぁなると収集つかなくなるんだよなぁ~…」
タケシガデッキブラシの柄に顔を乗せて言った。
「……ホントだよ…。…せっかく勝ったのに…なんで俺たちが掃除しなきゃなんねぇんだよ…」
便器の汚れをゴシゴシと取りながらヒロシも大きく息を吐く。


