後ろを振り返っても
あの男の姿がなかった。

私はやっとの思いで家に着いた。

よかった。家の鍵開けたままで。

荷物全部置いてきちゃったから
家にはいれないところだった。

そう思いながらドアをあける

するとそこには母親のくつと
男物の靴が散らばっていた

その瞬間思い出したくない
出来事を思い出した。


2年ほど前、
酔った母を連れて帰ってきた
この男は母を寝室に連れて行ってから
しばらくして私の部屋に入ってきた。