私「そんなの…絶対嫌!!」

私はそう言い
着ていたバスローブのまま
部屋を飛び出した。

お腹からはダラダラと血が流れる。
痛みでうまく走れない。

でも私はあの男から逃げるために
必死に走った。

あれほど死にたいと願ったのに
いざこうなってみると
死にたくないと思っている自分がいた

まだ幸せになれることを信じていたんだと
思うとこんな状況にもかかわらず
口元には笑みが浮かんだ

私は無我夢中で走った