そのあとのことは正直あまり覚えていない。

廉さんに言われた言葉が頭をぐるぐる
かけ回った。
“汚い”そう思われても仕方がない。
そう思われることを自分がしてるのも
分かってはいたけどいざ、面と向かって
言われると傷ついている自分がいた。

私だってこんな仕事したくなかった。
仕方なく始めた仕事だ。

それなのに、私の事情を
何も知らない、さっきあったばかりの
男に言われ少しムカついていた。

でも、しょうがない。
私が生きる意味はここにしかないのだから。
私は誰になんて言われようと
ここで働くと決めたのだから。