私は何度も何度も警察に行って
泰樹を捕まえてもらおうと思った。
でも、どうしても信じられなかった。
あの優しい泰樹があんなことを
するだなんて。
あの優しかった泰樹は嘘なんかじゃ
ないってそう信じたかった。


それに、私は本当に心から感謝していたから。
だからあんなことされても
恩人を警察に突き出すなんて
できない。そう思い警察に行くのを
やめた。