たとえ君が・・・

その表情に渉ははっとした。
「悪い。今の、忘れて。」

久しぶりのリラックスした状態での食事。
多香子も肩の力を抜いていて、敬語ではないやりとりに渉の気持ちが一瞬緩んでしまった。

せっかくの時間を台無しにしてしまったことに渉が後悔していると多香子はバニラアイスを食べる手を止めた。

「私・・・そんなに笑えてない?」

その言葉に渉はすぐには返事ができなかった。

多香子がまっすぐに渉を見つめる。

「私はそんなに変わった?」
「・・・」
「変わっちゃった?」
不安そうな多香子の表情に、渉は戸惑った。