たとえ君が・・・

患者が横になるのを見届けると多香子は手術室の隣の準備室に移動した。
そこには手術衣を着た渉が椅子に座っていた。

「患者さんの用意ができました。」
「了解。」
渉は多香子の言葉に立ち上がり手を洗い始める。
多香子もその隣で手を洗い始めた。

そして支度が済むと二人は手術室に入る。
「これから点滴をします。その点滴の箇所から全身麻酔の薬を流します。10ほど数えているうちに意識がなくなると思います。」
「はい。」
緊張気味な患者は目を閉じる。
多香子は点滴を用意して患者の腕に針を刺した。

その時
~♪
手術室の電話が鳴った。