「こんな出来損ないな俺の子を産みたいって・・・彼女・・・すんごい頑張ったと思うんですよ・・・。つらい治療だっていっぱいあって・・・体力的にも精神的にも・・・」
「・・・」
「それなのに・・・俺なんかのために・・・。俺は彼女を母親にしてやりたかった・・・母親になる彼女を見たかった・・・。」
心にずっしりと響く悲しみの言葉に渉も多香子もかける言葉が見つからない。
患者の夫は再び倒れこむように廊下の椅子に座り頭を抱えた。
「なのに・・・なんでこんなことに・・・。」
無事に産まれ祝福される命もあれば、祝福を受けずに失われる命もある。
願っても失ってしまう命もある。
多香子と渉はたくさんの”命の物語”に向き合ってきた。
でも、つらい時はつらい。
渉が自分の両手を握りしめて、救えなかった命への後悔で自分を責めていることが多香子にはわかっていた。
「・・・」
「それなのに・・・俺なんかのために・・・。俺は彼女を母親にしてやりたかった・・・母親になる彼女を見たかった・・・。」
心にずっしりと響く悲しみの言葉に渉も多香子もかける言葉が見つからない。
患者の夫は再び倒れこむように廊下の椅子に座り頭を抱えた。
「なのに・・・なんでこんなことに・・・。」
無事に産まれ祝福される命もあれば、祝福を受けずに失われる命もある。
願っても失ってしまう命もある。
多香子と渉はたくさんの”命の物語”に向き合ってきた。
でも、つらい時はつらい。
渉が自分の両手を握りしめて、救えなかった命への後悔で自分を責めていることが多香子にはわかっていた。



