たとえ君が・・・

多香子が慶輔の方へ近付こうとすると慶輔はそっと後ろへ下がった。
まるでこっちには来たら行けないとでもいうかのような慶輔に多香子は近づくのをやめる。

『幸せになれ。』
『・・・うん。ありがとう。慶輔。』
すると慶輔の方から光がすっと伸びてきて多香子のお腹が温かい光に包まれた。

じっと多香子のお腹の方を見つめる慶輔は少しして満面の笑みを浮かべた後に
『いい子だな』と多香子に言う。

多香子はそっと光のぬくもりが残る自分のお腹に触れた。
『大丈夫だ』
『え?』
『大丈夫だよ。多香子も、その子も大丈夫。』

慶輔が守ってくれている。そんな気がした。

その瞬間慶輔の体がまぶしく見え始める。