たとえ君が・・・

多香子はその晩夢を見た。

『多香子』その声に多香子が振り向く。
そこには慶輔があの頃と変わらない笑顔で立っていた。

『多香子』

慶輔が夢に出てきてくれるのは初めてだった。

『ありがとう。多香子。』
『慶輔・・・』
『愛してるよ。多香子。』
穏やかに微笑む慶輔に多香子は泣きながら微笑む。
『私も愛してる。』
その言葉に慶輔が無邪気に笑う。

『多香子』
『ん?』
『幸せになれ』
『慶輔』