たとえ君が・・・

渉はまだ、多香子にこの話をするには早かったのではないかと一気に不安になった。
でも、ちゃんと話したい。

ちゃんと多香子の気持ちに寄り添い支えるためには必要な話だ。

乗り越えなくてはならない壁だと思っていた。



「多香子。」
渉はまっすぐに多香子を見る。
うまく言葉にできない自分に不甲斐なさを感じながら渉はその名前を呼んだ。

「・・・私・・・怖い・・・」

多香子は渉に正直な気持ちを言った。