慶輔の実家からの帰り道。
渉は寄り道しようと、景色のきれいな展望台に多香子を誘った。
「ほら。」
泣きすぎて目が腫れている多香子の手を引きながら展望台に向かって駐車場から階段を登っていく渉。多香子の首には渉のマフラーが巻かれている。
「きれい。」
あたり一面の景色を見渡すことのできる展望台。寒さも忘れて多香子はその景色に魅了された。
「多香子。これ。」
「ん?」
渉が多香子に何かを手渡す。
繋いでいる手と反対の手にずっと握られていたのは、渉の部屋のカギだった。
多香子はそのカギをギュッと握る。
「ちゃんと多香子の両親や慶輔の両親に挨拶してから前に進みたいって思ってたんだ。」
付き合い始めてからも渉は多香子の部屋に泊まることはせず、キス以外は触れなかったのはそういう気持ちがあったからだったのだと初めて知った。
「そのくらい、多香子のこと大切に想ってるし、ちゃんとしたい。」
「・・・ありがとう・・・」
「だから、これからは遠慮しない。」
「へ?」
「どんどん多香子のスペースに入って行ってもいいか?」
渉は寄り道しようと、景色のきれいな展望台に多香子を誘った。
「ほら。」
泣きすぎて目が腫れている多香子の手を引きながら展望台に向かって駐車場から階段を登っていく渉。多香子の首には渉のマフラーが巻かれている。
「きれい。」
あたり一面の景色を見渡すことのできる展望台。寒さも忘れて多香子はその景色に魅了された。
「多香子。これ。」
「ん?」
渉が多香子に何かを手渡す。
繋いでいる手と反対の手にずっと握られていたのは、渉の部屋のカギだった。
多香子はそのカギをギュッと握る。
「ちゃんと多香子の両親や慶輔の両親に挨拶してから前に進みたいって思ってたんだ。」
付き合い始めてからも渉は多香子の部屋に泊まることはせず、キス以外は触れなかったのはそういう気持ちがあったからだったのだと初めて知った。
「そのくらい、多香子のこと大切に想ってるし、ちゃんとしたい。」
「・・・ありがとう・・・」
「だから、これからは遠慮しない。」
「へ?」
「どんどん多香子のスペースに入って行ってもいいか?」



