たとえ君が・・・

多香子は勤務が終わるとスーパーで買い物をして家に帰宅した。
すぐにキッチンでお腹をすかして訪ねてくる渉のために夕食の支度を始める。

メニューは渉の好きな餃子。
あんを作り皮に包む作業をしようとしていると、玄関のチャイムが鳴った。

多香子は手を止めて玄関へ急いで向かう。
そして玄関の扉を開けるとそこには笑顔の渉が立っていた。
「ただいま。」
「おかえりなさい。」
渉は多香子の部屋に入ると着ていたコートとマフラーを脱いだ。
外はかなり寒いのに、多香子の部屋は暖かい。しかもおいしそうなにおいまでしている。
「まだ夕飯で来てないの。もう少し待って。」
「おうっ。あっこれ買ってきた。」
渉の脱いだコートとマフラーを多香子が預かりハンガーにかける。
その動作に渉はにやけた。

結婚したらこれが当たり前になるのだろうか・・・。
そんなことを考えていると多香子が渉から預かったビニール袋を開けた。