泣き続ける藍を、如月刑事が愛おしげに優しく抱きしめる。そして藍の頭の上にキスを落とした。

「藍のおかげで、福山美里を逮捕することができました。あなたのことを藍が見つけたんです」

如月刑事は誇らしげにお墓に向かって言う。藍は如月刑事の腕の中でしばらく泣き続けた。落ち着いてから、藍は再びお墓を見つめる。そして言った。

「お兄ちゃん、私のことをこれからも見守っていてください。もっと多くの人の声を聞けるようになるわ」

「藍は必ず幸せにします。だから、俺たちのことをよろしくお願いします」

如月刑事と同時に藍は頭を下げ、笑い合う。そして手をつないでお墓を後にした。