私の家の庭には、樹齢の長い桜の木が

凛々しくそびえ立っています。

私の曽祖父の時代からあるようです。

この木の下で、私は

生誕を祝ってもらい、

入学式卒業式の写真を撮り、

恋仲の相手と永遠を誓い、

我が子をこの腕に抱きしめ、

子の旅立ちを見届け、

そして永遠を誓った伴侶と共に

この木の下に骨を埋めます。

きっと、今までのご先祖さまもそうしてきたのでしょう。

私と同じように、この桜の木の下で

一生を紡いできたのでしょう。

春になると綺麗な薄桃色の花を咲かせ、

この家の人々の顔に笑顔の華を

咲かせてきてくれましたね。

木の樹齢は途方もなく長いそうです。

きっとこの先も、永遠に思い出を紡ぎ

繋げていってくれるのでしょうね。