まあいつもの事だと思うようにして、スリッパを脱ぐ。
カバンを置き、同級生に声をかける。
「ねえ、あれなにしてんだろ」
「そんなこと私に聞かれても知るわけないでしょ、」
冷たいヤツめ。
まあ私もよく言われるが。
黒板の下に座り、スマホを触っていたが、やはりあれは気になるのだ。
ちゃぶ台の横の床には、この部活のイメージキャラクターと言っても過言ではないほどのでかいぬいぐるみ。
くまのジョニーが転がっている。
これもいつものことである。
プラスチックのつぶらな瞳に見つめられながら横を通り過ぎ、ちゃぶ台の前に座る。
私もなにか不満を書こうと、ペンを握った。