まさかそんなわけ






ふわりと香る夏奈の残り香に、また胸が高鳴った。



「どうしたらいいって言うのさ…。」



街の喧騒と雨音にかき消され、その声は誰にも拾われなかった。




翌朝。



駅前のバス停に到着、並んでいる夏奈を見つけた。



昨日のあの大雨だ、自転車で帰って大丈夫だったのか…。



それこそ、無事だったのか…。



昨日からずっと気がかりだったから、見つけた瞬間駆け寄った。