金魚占い ○°・。君だけ専用・。○.

この町は、ママが私のお父さん(本当の)と知り合う前に住んでいた町のようだ。

だから、ママにとっては知り合いもそこそこいて懐かしい町なのだ。

男の知り合いも多い。

今日、髪を巻いてるのはそうだったのか…。

「……あっ。ママ、そういえば昨日…ゴウちゃんから電話あったよ。ママが出ないから私に掛けたって。」

「あぁ……昨日も忙しくて…
でも、ちゃんと掛け直したわよ。
てか、そう言いながら…ゴウちゃんは菜乃の声を聞きたかったんじゃない?」

ゴウちゃんは2番目の父。

養父は私にとって、とてもいい人でいい父だったと思う。

37歳のママより4つ下の33歳。

カッコよくて私の話をよく聞いてくれて、憧れの父で…お兄さんで…

もしかして…初恋の人だったのかもしれない。

うん。たぶん、そう…


「そんな事ないよ、ゴウちゃんはママを心配して……。」

「誰のせいだと思ってんの?そうやって……

その目で、男…落としてるんでしょ。

菜乃は可愛いから、もう彼氏できたんじゃない?」

ママはこっちを見ないで、サクッと言う。

まさか…まだ疑ってるのかな…
ゴウちゃんは私に、とても優しかったから。

彼は浮気相手に子供ができて、私たちと別れることになった。

捨てられたのは…ママだけじゃないのに…。