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……スマホ……やっぱ調子悪い。

私は迷った末…ママに連絡だけは入れておこうと、気まぐれなスマホを持って携帯ショップへ向かうことにした。


友達の家にいるから…

家出じゃないから。

家出だからっ……。



はぁ〜何だか、ため息。

もしかして、ママは私の事なんか気にしてなんかいないかも。

それとも昨晩、ママも帰っていなくて…私がいない事にすら気づいていないかも。

金魚屋「あぶく」は、私にとってパワースポット。

デジタルデトックス…正にそんな場所。

ママが心配してる…そんな気持ちよりも、私はママが心配だったりする。

だから…一応、連絡だけはしたい。


「瑠璃は、あんまり携帯…見ないよね。」

私が、ラグいスマホに少しイライラしながら聞くと…

「(笑)こんなに小さな画面と睨み合ってるうちに人生が終わってしまうのかもしれないと思うと…すごく勿体ない気がしない?」

ホントに…17歳?(笑)