「瑠璃って…面白い…。
何で、分かるの……? 私、ちっとも瑠璃に話してないのに。」

「 …………(笑)言ったろ…
占い師の見習いだから。」

「今日は、ここに居ていい?」

「…… 嫌じゃなかったら。(笑)」

「一晩中…ずっと側に居てくれる?」

「…… 僕でよかったら。」

そう言って笑った瑠璃は、流しっぱなしだった店先のホースを止めるフリをして、私に振り返った。

一瞬にして目の前に、水飛沫が攻めてくる。

「 きゃーーーーーーーーーっ!(笑)」

ガラスのアーケードの屋根から溢れる日差しが届く。

キラキラ光る水飛沫の向こうで瑠璃が楽しそうに笑う。

「あっははっ!!」

「もぉーーーーっ! 瑠璃っ!! ちょっとぉ〜っ!!(笑)」

全身びしょびしょになった私にまだ水を掛けようと笑う瑠璃からホースを奪うと、私はその背中を目掛けて、ホースの口を押さえて水圧に力を加えた。

「 うわぁっ。冷てぇ〜っ!(笑)マジかよぉー。本気じゃーーーん。あはっあははっ!」