違う……違う。
ゴウちゃんは、私を誰よりも心配してくれている。
お父さんだから……。
本当のお父さんよりお父さんだから……
声にならない。
言いたい事が、言えない。
10歳の時、初めてゴウちゃんと会った日を思い出した。
夏祭りの日。
浴衣に身を包んだママ。
藍色の有松絞りの浴衣、帯は薄いピンク色だったか……
今思えば、夕顔の花に似ている花模様が薄っすらと記憶に残っている。
とっても可愛いママが、私の自慢で…。
歩道に迫り出していた夏の桜の木の枝にママの髪飾りが引っかかって取れた。
淡い水色の髪飾りは、藤の花のように小花が下に向かって垂れている。
ゴウちゃんは、それを拾うと私のポニーテールに付けた。
「菜乃ちゃんは着ないの? 浴衣。」
Tシャツにショーパン姿の私。
足元は汚れたクロックス。
「…………私。ママみたいに可愛くないから。」
「(笑)誰が言ったの?そんな風に。
菜乃花ちゃんは、とっても美人さんだし、これからもっとキレイになるのに…。」
だって……ブスって。
ブス…ってママが言ってた。
変な顔、ブスって。ママが不機嫌な時はもちろん…冗談でそう言って、コロコロ笑ったり…するから…。
ゴウちゃんは、私を誰よりも心配してくれている。
お父さんだから……。
本当のお父さんよりお父さんだから……
声にならない。
言いたい事が、言えない。
10歳の時、初めてゴウちゃんと会った日を思い出した。
夏祭りの日。
浴衣に身を包んだママ。
藍色の有松絞りの浴衣、帯は薄いピンク色だったか……
今思えば、夕顔の花に似ている花模様が薄っすらと記憶に残っている。
とっても可愛いママが、私の自慢で…。
歩道に迫り出していた夏の桜の木の枝にママの髪飾りが引っかかって取れた。
淡い水色の髪飾りは、藤の花のように小花が下に向かって垂れている。
ゴウちゃんは、それを拾うと私のポニーテールに付けた。
「菜乃ちゃんは着ないの? 浴衣。」
Tシャツにショーパン姿の私。
足元は汚れたクロックス。
「…………私。ママみたいに可愛くないから。」
「(笑)誰が言ったの?そんな風に。
菜乃花ちゃんは、とっても美人さんだし、これからもっとキレイになるのに…。」
だって……ブスって。
ブス…ってママが言ってた。
変な顔、ブスって。ママが不機嫌な時はもちろん…冗談でそう言って、コロコロ笑ったり…するから…。


