「 ……う〜ん。占い師の見習いだから。(笑)」

「私……これから先も幸せだって思っていいのかな……。」

「生きるって…そういう事だよ。
幸せを探す事だと思わない?

菜乃ちゃんが幸せだと…菜乃ちゃんの周りが幸せになる。」



私は…自分の勝手な未来のために、小さな命を壊したのに……

それでも、

それでも…生きるって…そういう事なのかな…



「瑠璃……ありがとう。
少しだけ、少しだけ………。」

私の目に、涙の雫が溜まる。

「 泣いていいよ。そしたら、楽しい事を探そう。」

「瑠璃は、きっと…いい占い師になるね。」

「菜乃ちゃん専用ってのは、どうかな?(笑)
泣きたい君だけ専用…。」

「瑠璃……私の未来を占って。」

「僕には分かるんだ。今よりキレイな未来が菜乃ちゃんにはある。

傷ついた分、一生懸命…生きればいい。

幸せを探せばいいよ。」

「 うん。ありがとう……。

泣きたい人専用の占い師さん…。(笑)

また、ここへ来てもいい? もう帰らなきゃ…もうすぐ、ぷにょにょにエサをあげる時間だから。」

「ぷっ!(笑)  だからっ!
金魚なんて、ほっとけって。
過保護にすると、死んじゃうぞっ。」

「 (笑) わかったっ。 」