「みんな待ってるし、今日から3年生でしょ!」
「行かねぇ、教室ならお前一人で行け」
「何言ってるの!!浅野君を探しにここまで来たのよ!」
「そこの担任に言っとけ。学校がどーなってもいいんだなってな、」
浅野君はその言葉を吐き捨てるのまたどこかへ行ってしまった。
「ちょっと!どういうことなのよ!!」
沙耶香はあれから教室に戻り担任に浅野君を報告すると、
「浅野は1年の時からあーいう感じですからもう殆どの先生は諦めてますよ、、」
「でも、学校がどーなってもいいんだなって言われました、どういう意味か分からないですけど」
「っ!!浅野君が自分からそのようなことを言うとは、、」
「広川先生にはもっと後から言うつもりだったんですが、」
「浅野君に何かあるんですか?」
「実は浅野はあの浅野財閥の一人息子で小さい頃
から両親は外国に行ったり来たりでずっと使用人と浅野一人であの大きな屋敷に住んでいたんです」
「それで浅野はあーいう性格に、根は優しいと思うんですけどね、、」
「そーなんですか、でも何でそれと浅野君が言ったことが関係してるんですか?」
「それも浅野財閥はこの学校に多額な資金を渡していてるからだと、その資金がなかったらこの学校は、、」
「でも!!浅野君本人が働いてる訳じゃないですしそんなの関係ありません!」
「私は絶対浅野君のためにも授業に出てもらいます!」
「!!そんなことを仰ったのは広川先生だけですよ、、他の先生方は自分から浅野君に関わりたくないという感じでしたから、」
