そんな俺の後ろをついてくる氷野。
ホームで電車を待っている間は俺の隣にやってきた。
少し俯き加減の氷野は明らかに美少女で。
絶世という言葉をつけてもいいくらいだ。
少し化粧をしているようだが、そこまで目立たない分さらに素がいいのだとわかる。
「氷野って将来何になりてぇんだ?」
そのあまりの美しさに、思わず聞いてみた。
氷野は何を目指しているのだろうと。
「……高嶋のお嫁さん」
「あー、やっぱ聞かなかったことに」
「なりたいだけだからいいでしょ」
俺が流そうとしたからだろう、冷たい目を向けてきて。
少し怒った様子の彼女は相変わらず圧がすごい。
だが普通に考えて俺の嫁になりたいと言われたら困って当然だ。



