ピュアな彼女の甘すぎる素顔





何なんだ氷野という人間は。
純粋すぎて色々と困るんだけど。


「すっごく楽しみにしてたの、高嶋とデート」

嬉しそうなオーラを放つな、とつい言いかけたのだが慌てて口を閉じる。


そんな嬉しそうな雰囲気を纏われて、『今からバッティングセンターに行きます』とか言えるか普通?

いや言わなければならないのだが、それ相応の勇気が必要だ。


「完全に俺の趣味だから、つまんねぇなら帰っていいから」

そのため先に言っておくことにした。
このデートはデートと言うには程遠いということを。


「高嶋の趣味知れるから帰らない」


それなのに氷野はまったく嫌な顔せず、じっと見つめられるのみ。

何だか自分が黒い人間に思えてきて先に改札を通ることにした。