その後ラーメンを食べて帰るという、女の気持ちを一切考えていないクズプランである。
ゲーセンもそこまで興味がないのだが、これで諦めてもらうためだ。
心の中で謝りつつ、決行する意思を固める。
そして集合時間が近づいてきたため、大人しく外へ出た。
「モデルさんかなぁ」
「すごく綺麗だったよね」
駅に近づくたび、通りすがりの人が必ずと言っていいほど“綺麗”や“美人”の言葉を口にしており、なんとなく嫌な予感がした。
もしかして、いや気のせいだと信じたい。
そう思いながらも駅へ向かえば───
「……まじかよ」
すでに着いていた氷野の姿を見るなり、思わずため息が漏れてしまった。
圧倒的な存在感を放つ氷野はまるで芸能人のようだった。
いや、芸能人になったとしても上位に食い込めるほどの容姿をしているだろう。



