「な、なあ氷野さん」 そしてついには自ら氷野に声をかけたのだ。 「……何」 「ひっ」 けれど氷野は途端に良晴を睨みながら冷たい言葉を放った。 この切り替えの早さ。 良晴には優しくないのか。 「い、いやぁ…俺はここわからないから教えてほしいなって…」 「そこ教科書見たらわかる」 まじか…まさかの教科書見ろ宣言。 いくらなんでも冷たいだろうと思いつつ、俺もその言葉に乗っかることにした。