放課後、氷野と図書室で待ち合わせ。

良晴とふたりで行けば、すでに彼女は自習スペースに座っていた。


だが彼女は俺たちを見るなり少し瞳を揺らがした後、いつも以上に冷たく怒りにも近いオーラを放っていた。


もちろん良晴は怯え、今も肩をすくませている。
一方俺は不機嫌である氷野に従うのみ。

ある意味地獄絵図のようで、何度か図書室に入ろうとした生徒がいるのだが、自習スペースに視線をやるなりすぐ帰ってしまうほどだ。


まるで俺と良晴が氷野に怒られているようにも見えるだろう。