同中出身の良晴は真面目だったはずなのだが、今では髪を栗色に染めてピアスまでつけているほど変わってしまった。


それを突っ込めば『颯斗こそいつまで真っ黒な髪してんだよ』と言い返されるため、もう何も触れない。



同中出身であるため、俺の元カノである千智のことを知ってるから厄介だ。

もちろん別れたこともすぐ良晴の耳に届いたため、今もこうして触れてくる。


別れた頃は同情してくれたはずなのだが、今ではからかってくる始末。



「そろそろ次の恋に移るべきだな」
「別に興味ねぇ」

「傷ついた心には新たなる女で癒すのが一番じゃないか?」


突然チャラ男みたいな発言をする良晴。

実際に女好きなところがあるが、持ち前の爽やかな雰囲気がチャラさをかき消している。


まあ二股とか、そういうバカなことは一切していないようだが。