あの日のことは夢だということで終わらせることにした。


「暑いなぁ外、このまま溶けそうだ」
「今はクーラーついてんだから大丈夫だろ」


6月中旬にもなれば外の気温はぐっと上がる。
そのため昨日、ついにクーラーがつけられた。

教室が涼しくなったのは良いが、外との気温差が激しくてそれはそれで狂いそうだ。


「颯斗、もうすぐテスト1週間前だぞ。
ちゃんと勉強してんのか?」

今は教室にいるため快適に過ごしていたが、良晴の言葉で現実を突きつけられてしまった。