彼女と別れてから2ヶ月が経った。
ここ最近体にうまく力が入らない。
身体中だるい日が続いている。
「なぁ、いつまで千智のこと引きずってるんだよ」
授業の合間にあるわずかな休み時間を利用して、机に顔を突っ伏して寝ようとしているというのに。
前の席に座る男は容赦なく俺の心を抉ってくる。
「…うるせぇ」
別に引きずってねぇし、とは言い切れなかった。
それがまた悔しい。
「ははっ、正直なやつ。
悲しいのはわかるけどもう2ヶ月だぞ?」
相変わらず同情のひとつもしない男、それが本郷良晴だ。
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