「悪い、彼女不安にさせたくねぇから外でいいか?」 なんて、気づけばそう吐いていた。 もし家に千智が来たのを知られたら、ひどく傷つけてしまう。 それなら最初からやましいことはないようにするべきだ。 「……彼女想いなんだね。 颯斗は相変わらずだなぁ」 寂しそうな瞳をする千智。 彼氏と何かあったようだ。 結局千智と公園にやってきた。 この間、氷野と付き合い始めた場所である。 思えばこの公園では色々ありすぎたものだ。 千智とも、氷野とも。