「なんてな、利用する気なんてねぇよ」 「……へ」 「ぶどう飴買って帰るか。 そろそろいい時間だし」 スマホの時計を見れば、もうだいぶ時間が経っていた。 あまり遅くなりすぎると氷野の兄も心配しそうであるため、ここは帰る選択を取った。 「え、どうして…まだ」 「もう遅いから。 それに長時間ここにいたら疲れるだろ?」 足もそろそろ痛くなってくる頃だろう。 もしかしたらすでに痛いかもしれない。 そのため氷野が食べたいと言っていたぶどう飴を買い、祭りの会場を後にする。