「ほら、男子たち早く行くよ!
高嶋は氷野ちゃんの隣!」

「黒河と氷野がふたり並んだほうが良くねぇか?」


せっかく仲良くなったのだ、ふたりがメインで楽しめばいいものの。


「何言ってるの!氷野ちゃんは高嶋と行きたかったの!それに私たちはこの間遊んだもんね?」

「う、うん…!」


どうやら思いの外、ふたりは進展しているようだ。
そして黒河の言葉により、氷野が俺の隣にやってきた。


「あの、高嶋…」
「ん?」

「手とか…繋ぎたい」


またそんなかわいいお願いの仕方。
断れないように仕向けているとしか考えられない。